小児歯科

小児歯科について

小児歯科について

歯科医院は「痛くて怖い場所」。私が子供のときは歯医者さんが大嫌いでした。今でも自分自身が治療を受ける時は、とても憂鬱です。
この感覚は、幼児期の歯科医院でのトラウマがあるからだと思います。

そんな思いを自分の子供はもちろん子供たちにさせたくないため無痛治療、疼痛軽減治療をすることにより、歯科医院は「痛くも怖くもないところ」であることを幼児期に感じさせてあげられるように心掛けています。

保護者が磨く段階について

第一段階・・・
保護者みがき(0~3歳)

保護者みがき(0~3歳)

生後7~8ヶ月ごろ

通常、下の前歯から最初の歯が生えてきます。ガーゼでふくだけでもかまいませんが、嫌がらなければ歯ブラシで軽く汚れを取りましょう。

ブラシの部分がゴムになっている練習用ハブラシを子どもに持たせてカミカミさせ、歯ブラシが口に入る感覚に慣れさせましょう。
うまくいけば、あとはみがきも抵抗なくスムーズにできるようになるかもしれません。

1歳

上の前歯を磨くときは、上唇小帯(前歯の上のスジ)に歯ブラシが当たると痛くて嫌がるので、左の人差し指で上唇小帯を覆います。
歯ブラシに慣れさせるために、自分みがき用ハブラシを持たせてみましょう。

1〜2歳

生え途中の奥歯に注意して、溝をよくみがいてあげます。

2〜3歳

上の前歯の歯と歯の間、奥歯の溝が虫歯になりやすい時期です。奥歯の溝をしっかりみがきます。また、上の前歯にすきまがない場合はデンタルフロス(糸ようじ)を使うといいでしょう。

この頃から自分で歯を磨く練習をさせましょう。でも、上手にできる必要はありません。よくほめてあげましょう。

子どもの歯の磨き方
  1. むし歯になりやすい上の前歯と奥歯の溝を特に注意してみがきます。
  2. 力が入りすぎると歯ぐきが痛いので子どもの頬に手を当てて、えんぴつ持ちでみがきます。
  3. 歯ブラシの毛先を歯にきちんと当てて、軽い力で小刻みに動かしてみがきます。

第二段階・・・
仕上げみがき(3〜6歳)

仕上げみがき(3〜6歳)

3〜5歳

奥歯の歯と歯の間が虫歯になりやすい時期です。
奥歯の間にもデンタルフロス(糸ようじ)を使いましょう。

6歳

6歳ごろになると、それまで生えている乳歯のさらに奥の永久歯が生えてきます。これを6歳臼歯といいます。
この歯にはこれから生え変わる永久歯の歯並びをも左右する大切な歯です。また永久歯が生えそろった後も、この歯はものを噛むときに、一番使われる歯になります。
生え途中の6歳臼歯は背が低いので汚れが溜まりやすくなっています。歯ブラシの先を使ってかきだすようにみがいてあげましょう。

生えたばかりの歯は表面がまだ弱いため、虫歯になりやすくなっています。6歳臼歯が生えてきたら特に注意してあげましょう。

子どもがみがいた後に、不十分な
ところをみがいてあげましょう。

生え始めの6歳臼歯は、歯ブラシが届きにくいです。
歯ブラシを斜めに入れて、小刻みに動かしてみがきます。

第三段階・・・
点検みがき(7〜9歳)

点検みがき(7〜9歳)

歯面を3つに分けて考えましょう

  • 中央部は、毛先全面を使ってみがきます。
  • 左右の側面には、歯ブラシのわきの毛先を使ってみがきます。
12歳〜

6歳臼歯のさらに奥に12歳臼歯と呼ばれる歯が生えてきます。6歳臼歯と同様に虫歯のなりやすいので注意しましょう。

仕上げ歯磨きは何歳まで?

仕上げ歯磨きは何歳まで?

幼児は自分の洋服のボタンを留めることができません。これは、手や指の機能がまだ十分に発達してないからです。
手指の動きは、「にぎる」→「つかむ」→「つまむ」のように、段階的に発達しております。そして、手指の機能が完成するのは、だいたい8歳ごろと言われています。

正しく歯みがきをするには、細かい手指の動きができなければなりません。そう考えると、子どもがひとりで歯みがきできるようになるのは9歳ごろと考えられます。少なくとも、9歳までは仕上げ歯みがきをしてあげましょう。3~4ヶ月の定期検診とフッ素塗布も大切です。